産むと決心したあなたへ
悩み抜いた結果、どのような状況をも受入れようと「産む決心」をしたあなたは、この先の未来も背負う強い覚悟を持つ強い人なのだと、私たちは信じています。
それは決して、今後、弱音を吐いてはいけないという意味ではありません。
どれほど強い意思で選択したとしても、この先、あなた方が歩む人生の中で、お子さまの状況によって様々な悩みごとも生じるかもしれません。
例えば・・・
- 子どものからだの障がい
- うまれつきの病気(染色体異常)
- 短命であることを告げられた
- 何度もの手術を要する
- 新生児集中治療室での長期的な治療に耐えなければならない
そんな時、あなたの気持ちが、今後の悩みごとにも立ち向かう力を与えてくれます。
また、そんな時は、1人で悩みを抱え込む必要はありません。
その都度、同じような境遇にある人と繋がることで、きっと大きな力を受け、折り合いをつけながら歩んでいくことができると信じています。
思い描いていた未来と現実とのギャップ ~悲嘆(グリーフ)
誰もが妊娠すれば、当たり前に元気なこどもを出産するものだと信じられている時代、赤ちゃんのからだに問題が明らかになると、「なぜ、私たちのこどもが?」「どうして、私なの?」などと、どこにもぶつけようがない怒りがこみあげてくるかもしれません。
それは、思い描いていた未来と現実とのギャップによる悲嘆反応であり、悲しみにより生じるあたりまえの反応なのです。
例えば…
- 問題なく元気に生まれた赤ちゃんと親をうらやましく/にくらしく思ってしまう
- 妊娠したことを知っている人になんて報告をしていいのかわからない
- こどもに対面するのが怖い、可愛いと思えるか自信がない
- そんな気持ちを抱く自分が嫌になる/自己嫌悪に陥る
他者に抱く黒い気持ちも、当たり前の悲嘆反応です。
そんな気持ちが生じても、決してあなたの人格が変わってしまったわけではありません。
どのような気持ちも、同じような境遇で苦悩に向き合っている仲間とならわかちあうことができます。
今、生まれた後のことばかり心配しないで
たとえ、赤ちゃんに病気や障がいがあったとしても、同じような課題を抱えながら生きるこどもと家族へのサポートはたくさんあります。妊娠中の赤ちゃんの成長を願い、体調管理に気をつけて日々をすごしましょう。こころとからだに余裕があるとき、少しずつ情報収集をすることもできると思います。あなたの決断を大切に、この先は、家族や身近な支援者とともに向き合っていきましょう。
状況別に抱える可能性がある苦悩
- 障がいや生まれつきの病気を持って生まれてくること
- 出生後の余命が告げられた
- 何度もの手術や集中治療室での治療を要する
- 出生後のお別れ
自助グループ
共通する経験を持ち、同じような悩みや苦悩を抱えた人同士が、自発的につながりで結びついた集まりのこと。
自助グループは、Self Help Group(セルフヘルプグループ)、自助会、当事者会、患者会、家族会、遺族会、ピアサポートグループなどと呼ばれることもあります。
周囲の人に相談をしても理解してもらえないような思いがあると思います。そんな時、似たような課題を抱えた当事者同士であれば、お互いの体験や想いを共感しあえる効果が期待されます。自助グループで他者に理解してもらえることによって、誰にもわかってもらえないことで強まる孤独感がほんの少し和らぐかもしれません。このような場につながり続けることによって、現在抱えている課題へ向き合う作業を重ねることによって、気持ちが整理されていくかもしれません。
自助グループ参加によって期待される効果: 気持ちや経験、役立った情報の共有
同じような仲間に出会える場は貴重です。
世の中にまだないピアサポートもあるかもしれませんが、
誰かの役に立つ可能性がある自助グループをご紹介します(適宜、追加していく予定です)。
※世の中には他にもたくさんの自助グループが存在しますので、ぜひ、あなたの置かれている状況にあった自助グループを探してみてください。
出生前診断
出生前診断でわかる染色体異常
(診断が確定できない検査:母体血清マーカー検査、コンバインド検査、新型出生前診断(NIPT)と、診断が確定できる検査:絨毛検査、羊水検査の2種がある)
- ダウン症(21トリソミー)
- エドワーズ症候群(18トリソミー)
- 13トリソミー
超音波(エコー)検査で見つかる主な形態異常
※胎児スクリーニング検査だけではなく、妊婦健診で行われる超音波(エコー)検査も含む
- 目に見える部分の奇形 ~口唇口蓋裂、多指症
- 心臓の病気 ~心室中隔欠損症、心房中隔欠損
- 脳の病気 ~水頭症、無脳症