お別れすると決心したあなたへ

お別れをする決心に必要な覚悟

「こんなに苦しい思いをするなんて知らなかった」、「知っていたら中絶しなかった・・・」とおっしゃられる方もいます。だからこそ、選択する前に、生涯、その子のことを思ったり、自責感や罪責感が拭いきれないこともあるなど、、、説明しておきます。
この情報は、あなたを怖がらせたり、産むことを強要する目的で提供しているわけではありません。あなたが必要な情報を把握した上で決断することが、その後に生じるグリーフと折り合いをつけるための力になるためです。

産まない選択をする場合、法律で妊娠21週6日までというタイムリミットがあります。
そのため、様々な事情によって命の選択を迫られても、ゆっくりと考える時間的猶予はありません。そんな時、産む/産まないという苦しい選択をすることから逃れたいと考え、子どもをなかったことにするために、お別れを選択することだけは絶対にしないで欲しいと願っています。

お別れをすることを決心した場合でも、その後もお腹に宿った大切ないのち(お子さま)のことを思い続けるが故に、自分を責める気持ちや悲しみを抱きながらその後の人生を歩んでいるお母さん・お父さんがたくさんいらっしゃいます。どうか悲嘆(グリーフ)という反応が生じることを覚悟し、その上で、最終的決断をしてほしいと思うのです。

1つの正しい選択はこの世の中に存在しません。
どちらの選択が良いとか悪いという話ではありません。
最終的にお母さん・お父さんが、周囲の人の意見に流されることなく、自ら選択する上で必要な情報を得た上で、あらゆる角度から、悩み抜いた過程が重要であり、その上で答えを出すことが何よりも大切です。
「いのち」を身体に宿すということは、これだけの重みがあるのだということです。

産まない決断をしたあなたを、誰にも責める権利はありません。
本人たちにしかわからない苦悩の中、最終的に出した答えは、きっと様々な問題の中から見出された選択肢なのだと私たちは信じています。
赤ちゃんとのお別れによって生じる悲しみを抱えながら、その後の人生を歩んでいかれる際、以下のような感情が生じる可能性があります。

お別れによって生じやすい感情

自責/罪責感

まず、様々な事情を受止める中で、苦渋の決断をしたお母さん・お父さんを責める人はいません。
事実はそうではありませんが、産まない決断を下したことには、激しい自責感情が伴います。
お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまい、赤ちゃんとお別れする場合も、もちろん同じように辛い気持ちになります。
ただ、赤ちゃんの死が自然に起こった場合と、みずから選択しお別れするのとでは生じる悲嘆反応に大きな違いがあります。

だからこそ、事前に知っておいて欲しいのです。
以下に、いくつか当事者のみなさんがその後、感じた想いを紹介します。

お別れによる悲しみ(悲嘆反応)
自分を責める気持ちとは別に、赤ちゃんとのお別れに対する純粋に悲しい気持ちがとめどなく溢れてくることがあります。
自分の中でも、悲しみの感情をコントロールすることが難しいこともあります。
これは、赤ちゃんの死が自然に生じた場合と同様で、親が子を想う気持ちから生じる悲嘆反応です。

産まない選択をした場合、「悲しむ権利もない」「悲しんではいけない」「他者に悲しんでいるところを見せられない」と自分に厳しく、悲しめない場合もありますが、どうかそんな風にご自身を責めないでほしいと願っています。

悲しむことは、誰にでも当たり前にある権利です。
誰のことも気にする必要はなく、大切な赤ちゃんのことを思い、お別れを悲しんでほしい。
悲しむべき時はしっかりと悲しんで欲しい。
自然に沸き起こってくる感情に無理をすることが、もっともしてはいけない行為です。

当事者の声

なにもしてあげられなかった。抱っこも。火葬にもいけなかった。

( Aさん )

どの場面でも周りに言われて選択を迫られるのは苦しい。でも自分で選んでしてあげたいことをしてあげられたら。
ある程度自分で選択していたら、納得しているので後悔はない。しなければと思うのも苦しい。母親失格みたいに思われるのも辛い。

( Cさん )

世の中には、かわいい棺も販売されていたり、自助団体が作っている者もある。こどもにピッタリのサイズの棺やお洋服でお見送りしてあげたい。

( Dさん )

たむけるためのお花とおもって、1本だけもっていった。棺に入れるお花と説明してくれていたら、、、、もっとたくさん持って行ったのに。

( Eさん )

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